(注意)いまいま起業はありえません

電車の中で読みました。すごく上から目線で書きます。嫌だけど。そうします。

自力で自立する マイスタイル起業

自力で自立する マイスタイル起業

「マイスタイルで起業する」というコンセプトというか、ジャンルには、たくさんのニーズがあると思う。が、これまでは、それを実現するノウハウを見つけにくかった印象がある。ある意味、マイスタイルというのは、前提だったからかもしれない。まず、このようなジャンルに切り込んでいるという意味で、価値のある本だと思う。
また、この手の本にしては、そして字の少なさにしては、そこそこ内容が手厚い(すごく上から)。主張もシンプルかつもっともで、わかりやすい。強みを探す方法などにも言及しており、バランスが良い。陥りやすい罠も、理屈の羅列ではなく、経験に裏付けされて記載されているので、説得力がある。このような内容についても評価できる(まぁた上から)。起業するのに苦労し、起業に成功して好循環に到達した人ならではの1冊だと思う。


中には、これを読んだだけで起業できてしまう人もいるのかもしれない。が、おそらく読者のたいがいは、起業しないと思う。たぶんね。その意味では、他のノウハウ本や自己啓発本(いわゆる最近のビジネス書)と同様である。さんざん褒めておきながら、ごめんなさい。
このあたりは、「デキる人にはなれない - あしのあしあと」で紹介した本(インパクトあります)の影響を多分に受けていると思う。


そういえば、似たジャンルの本を、何冊か持っていたような。本棚を探すと、すぐ手が届くところに2冊あった。

コンサルタントになっていきなり年収650万円を稼ぐ法

コンサルタントになっていきなり年収650万円を稼ぐ法

この本は、コンサルタント限定だが、コンサルタントの範囲も広いので、読者をあまり選ばないかと。題名の通り、方法論が多い。どれも納得のいく方法なので、あわせて一読する価値があると思う。

フリーで働く!  と決めたら読む本

フリーで働く! と決めたら読む本

この本が、一番現実的かな。会社でスペシャリストになれないのに、独立してうまくいくわけないって論調。それは、本当にその通りだと思う。上記2冊で舞い上がってしまったら、この本を読んで、落ち着くとよいかもw
ちなみに、この本「マイスタイル起業」と同じ著者。どちらも読みやすい。


いずれの本も、著者の熱い思いが、よく伝わってくるし、納得感もある。その意味で、良書だと思う。
それでも、自分に何かができるとは思えないのがつらいところ。そう思ってしまうと、読後には悲しみしか残らない。