久しぶりの「BLUE BACKS」

本屋さんに平積みにしてあったので(出版されてから2ヵ月も経つのに)、手に取ってみた。

興味があったのが、次の3つの章。その中でも特に興味があったのが、第5章。これらを読みたくて、ついつい購入。ガマンできないのよね。。

  • 第1章 熱による仕事と基本法
  • 第2章 電気エネルギーと化学エネルギー
  • 第5章 エネルギーの貯蔵と輸送

読んでみると、様々なモノや現象が、エネルギーの視点から書かれており興味深い。読んでいてハッとさせられることが多々ある。「そうやって捉えるんだ」と。とても簡単な例を挙げると、車のブレーキについて『運動エネルギーを熱として散逸させる』のように書かれている。
さらに面白いのは、全体を通じて、エネルギーの源が太陽であることが浮かび上がってくる構成になっていること。このことについては、「はしがき」にも、次のようにある。

読者のみなさんには、本書を通じて「エネルギーの科学」の基礎を理解し、核のエネルギーをわずかな例外として、地上で利用しているほとんどすべてのエネルギーの源が太陽であることがわかっていただけることでしょう。
《エネルギーとはなにか, 2015/01/20, 講談社, p.7》より

どの章も、説明は平易なので、高校で物理と化学(あるいは生物)を学習した人であれば、すいすい読み進められ、いくつかの発見が得られると思う。


ちなみに、個人的に、これまで読んだ「講談社BLUE BACKS」の中で一番面白かったのは、「光と電気のからくり」という本。機会があったら、どこかでコメントしようと思う。

光と電気のからくり―物を熱するとなぜ光るのか? (ブルーバックス)

光と電気のからくり―物を熱するとなぜ光るのか? (ブルーバックス)