マクロ難しい

マクロになってから、えらくイメージが沸きにくい(面白味は増しているのだが)。特に、IS-LM分析。なんで国民所得(Y)と利子率(i)の座標平面上なのか、そこから素人にはわからない。
IS曲線は、この平面上で、財市場が均衡する線*1。財政政策(公共投資の増加や減税など)により動く。有効需要については、GDPを支出面から見ているっぽいが、納得いかない。支出面から見ていても、投資や政府支出をパラメータとしてよいの?“三面等価の原則”が腹に落ちていないのは、そうなのだが。
LM曲線は、この平面上で、貨幣市場が均衡する線*2。金融政策(中央銀行による、公開市場操作や預金準備率操作)により動く。
テキストに書いてあることの導出は簡単。たぶん宙でできる。でも、結論が腹に落ちない。もう少し熟成が必要なのだろう。。これが直観的にわからないと、労働市場を考慮したAD曲線、AS曲線*3も納得感が今ひとつに。
それでも、(あまり勉強できなかったものの)答練は8割以上とれたから、ひとまずよいとしよう。

*1:有効需要(YD)と総供給(YS)が一致する線。YD=消費(C)+投資(I)+政府支出(G)+純輸出入。YS=Y。ここでシンプルに、限界消費性向(c)と租税(T)を使って、消費関数を C=c(Y−T)+C0、投資関数を I=I0−bi とする(bを“投資の利子率弾力性”と呼ぶが、まんまだ)。すると、直線のケースではあるが、IS曲線が簡単に導出できる。

*2:貨幣需要(LD)は、国民所得と利子率の関数。最もシンプルに(例えば)、LD=αY−βi+γ とする(αを“貨幣需要の所得弾力性”、βを“貨幣需要の利子率弾力性”と呼ぶが、これもまんま)。貨幣供給(LS)は、マネーサプライ(M)を物価水準(P)で割り引いた値(M/P)。Yに依存しない。これで、LM曲線も雰囲気がわかる。

*3:国民所得(Y)と物価水準(P)の座標平面上の線。AD(総需要)曲線は、財市場と貨幣市場を同時に均衡させる線。AS(総供給)曲線は、Pに対して、経済全体でどれだけの労働者が雇用され、どれだけの生産が行われるかを表した線。