マネジメント信仰が会社を滅ぼす

「もしドラ」の読み過ぎに要注意 - ITmedia エンタープライズ」で紹介されていたのを見て、スタックしておいたのだが、ようやく読んだ。

マネジメント信仰が会社を滅ぼす (新潮新書)

マネジメント信仰が会社を滅ぼす (新潮新書)

言いたいことは一貫している。深掘りして議論されるというよりも、同じことをひたすら繰り返し警鐘乱打している印象を受けた。正直、「当たり前のことを言っている」と感じる人もいるのではないかと思う。自分の場合は、(必ずしも周囲がマネジメント信仰だというわけではないが)同じ感覚を持っていたので、楽しく読むことができた。
今こそ“KKD(経験、勘、度胸)”を見直す時なのかもしれない。


ちょっとニュアンスが変わってくるのだが、システム開発においてだって、そもそも構築できないと話にならない。上から下まで、ゴールのイメージがあって、ゴールへの道筋(段取り)がイメージできて、そこへ突っ走れないと、話にならない。腹に落ちていない社内標準に従って、魂のこもっていない設計ドキュメントを書いているだけでは、時間だけかかって、妙なモノができるだけだ。こんな状況で、何をマネジメントするというのか(マネジメント手法ありきで、マネジメントしている“ふり”をするのは簡単だろうが)。
上から下まで整合性をとりながら突っ走れる人、まぁ“アーキテクト”ってやつなんだろうな。

2011/03/24追記

同じ本を2冊購入していたことが判明。。