これで必要十分!?イタリア料理の用語集

以前、食事をしていたら、隣のカップルがメニューを見て「“ボンゴレ”って何だろうね?」という話をしていた。ほぅ。。あ、そういえば、会社の後輩も(ドルチェが何種類かあるお店で)「“ドルチェ”を3つ!」って注文していたなぁ。てか自分も、ワインに興味を持つまでは「“ロッソ”って何だよ?」って感じだった。


食事に行って、わからないメニューがあったら、堂々と聞くのが一番よいと思っている。店員さんが知っていそうで、かつ自分(達)が迷惑な(招かれざる)客でなければ、だが。
いやいや「メニューにのっているお料理が、イメージわかないものばかりで、端から全てを聞くわけにはいかない」とか「ガールフレンドの手前(?)」とか「自称、食通なんだ(爆)」とか。確かに、最低限は知っておいた方がよい単語も、、まぁ、あるかもしれない。
そこで、自分(外食好きなアラサー男)がよく目にする、イタリア料理の単語(チーズとデザートを除く*1)を、独断と偏見で列挙してみた*2。たぶんだが、聞いたことのある単語が多いのではないかと思う。なお以下は、イタリアンのみで用いる単語(つまり、イタリア語)のみである。フレンチの言葉を使うイタリアンのお店もあるが、、それは「フランス料理編」として別途にする(気が向いたらね)。

一般

  • ディ(di) ⇒ 英語の“of”。ワイン名にも、お料理名にも、“ディ”がいっぱい入る
  • ロッソ ⇒ 赤。ワインでもお料理でも、よく出てくる単語
  • ビアンコ ⇒ 白。ワインでもお料理でも、よく出てくる単語
  • ヴィーノ ⇒ ワイン
  • フォルマッジョ ⇒ チーズ

お店

  • リストランテ ⇒ (高級な)レストラン。なんだろう、、恵比寿の『リストランテ・マッサ』とか?こじんまりしているけど、しっかりおしゃれで、しっかり美味しい
  • トラットリアリストランテより大衆向け。渋谷の『トラットリア シチリアーナ・ドンチッチョ』に行ってみたい。“オステリア”も似たような意味?新橋の『オステリア・パージナ』とかかな
  • ピッツェリア ⇒ ピッツァが売りのお店。これも、店名についている
  • バル(バール) ⇒ イタリアの喫茶店*3。お酒も置いている。有名チェーン店だと、セガフレード・ザネッティ。もっとがっつりお酒が飲めて、食事ができるお店もある(けっこうお店次第)

コース

  • アンティパスト ⇒ 前菜
  • ドルチェ ⇒ デザート

アンティパストの後、1皿目(プリモピアット)は、パスタが多い。2皿目(セコンドピアット)がメインであることが多い。

食材

イタリア語の食材の名前は、ほとんど知らない(そして、知らなくてよいと思っている)。たいがい日本語で書いてあるから、日本語で知っておけばよいかと。

  • アーリオ ⇒ にんにく
  • スピナーチ ⇒ ほうれん草
  • トリッパ ⇒ ハチノス。牛の第二胃*4。やっぱ、トマト煮込み
  • ポモドーロ ⇒ トマト
  • ボンゴレ ⇒ あさり

ハム/サラミ

  • プロシュート(プロシュット) ⇒ イタリア産の生ハム(豚もも肉のハム)
  • パンチェッタ豚ばら*5、塩漬けした豚ばら肉(生ベーコン)。ちょっと高級なスーパーなどに行くと、売っている

パスタ

たくさん種類がある*6。ロングパスタとして次を(細い順に並べている)、ショートパスタとして“ペンネ”くらいを知っておけば困らないと思う。

お料理

パスタ
  • ボロネーゼ ⇒ “ボロニア風”という意味。ミートソース
  • ジェノヴェーゼ ⇒ “ジェノバ風”という意味。バジルソース
  • カルボナーラ ⇒ “炭焼き職人”という意味。説明は不要かと
  • プッタネスカ ⇒ “娼婦の”という意味。ケッパー、オリーブ、アンチョビが入ったトマトソース。若かりしころ、メニューに“娼婦のパスタ”ってあって、びっくりしたことがあった。いや、何も期待してないが
  • アラビアータ ⇒ “怒り”という意味。唐辛子がきいたトマトソース
  • ペスカトーレ ⇒ “漁師”という意味。魚介類とトマトのソース
  • アマトリッチャーナ ⇒ ベーコンとタマネギが入ったトマトソース
ピッツァ
  • マルゲリータ ⇒ トマト、モッツァレラチーズ、バジルのピッツァ。赤、白、緑が、イタリアの国旗を表現している
  • クアットロ・フォルマッジョ ⇒ クアットロが数字の“4”を意味しているので、4種のチーズのピッツァ
前菜/主菜
  • カプレーゼ ⇒ トマト、モッツァレラチーズ、バジル、オリーブオイルのサラダ
  • バーニャ・カウダ ⇒ アンチョビ、にんにく、オイル、牛乳(生クリーム)などを混ぜてつくる温かいディップソース。野菜につけて食べる
  • カポナータ ⇒ 野菜の甘酸っぱいトマト煮込み
  • カルパッチョ ⇒ 肉類、魚介類を薄く切ってソースをかけたさっぱりとしたお料理。もともとは、生の牛肉にマヨネーズソースらしい
  • タリアータ ⇒ “切った”という意味。肉類を薄切りにした(ローストビーフのような)お料理
  • クスクス ⇒ 小さなお米のような穀粒(小麦をまるめてそぼろのようにしたもの)を、肉やスープ類といっしょに食べるお料理
  • アクアパッツァ ⇒ 魚介類を、トマト、オリーブなどと煮込んだお料理
  • カッチャトーレ ⇒ “猟師風”という意味。肉類を、トマト、香草、ワインで煮込んだお料理
パン
  • ブルスケッタ ⇒ カリっと焼いたパンに、にんにく、オリーブオイルで味つけした前菜。チーズやハムなどをのせることもある
  • パニーニ ⇒ サンドウィッチ


しばらく下書きに入っていたのだが、せっかくなので書き上げてみた。しかし、なんで、こんなこと書いているのだろう。。
以下、おまけ。

ワイン

好きならたくさん知っているだろうし、そうでなければ、あまり知らなくてよいと思う。なので、おまけ。話のネタにでも。
たぶん最も有名ではないかと思われるイタリアの赤ワインを、2種類(いずれもD.O.C.G.*7)だけ挙げておく。


けっこう最低限にしぼったつもりだったが、、こうしてみると、意外とあるな。

*1:チーズの種類はけっこうあるから。デザートは、自分があまり知らない。。パンナ・コッタとかくらい。

*2:ウィキペディアで“イタリア料理”を調べると、あらかた出てくるのだが。

*3:スペルは“bar”。なんで、必ずしもイタリア語だけではないのだが。

*4:第一胃がミノ、第二胃がハチノス、第三胃がセンマイ、第三胃と第四胃の接続部分がヤン、第四胃がギアラ(ギャラ)。学生の頃、初めてヤンを食べたとき、お店の人に第二胃袋と教えてもらったため、数年前まで、そうだと思い込んでいた。。自分で調べろってことだ。

*5:恥ずかしながら、学生の頃は“ばら肉”って、バラバラにした肉のことだと思っていた。。あばら骨の周りの肉なので、“あ”が略されて“ばら肉”。

*6:ウィキペディアで“パスタ”を調べれば、たくさん出てくる。

*7:イタリアの原産地統制呼称制度(4段階)のうち、最も上位の階級に該当する。2番目が“D.O.C.”。3番目と4番目は、いわゆるテーブルワイン。

*8:“ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ”にしようか迷ったが、キャンティの方が知名度が高い気がした。