IT初心者SEのためのベンダ資格活用術

ちょっと前に、@IT自分戦略研究所の「おすすめエンジニアライフ」:エンジニアライフに、「資格い頭を丸くする? エンジニアの「資格論」:わたしの愛するエンジニアライフ:エンジニアライフ」という記事があった。資格の話だ。みんな色々考えている。


この記事を読んだ時、「IT初心者なのにSEになってしまった自分が、どうやって資格を活用したのかを、簡単に書いておこうかな」と思っていた。で、せっかくなので書いておく。今日は、受験日が自由に決められる(主にベンダ系)資格のお話。


自分の場合は、SEとして入社後、研修時も、部に配属されてからも、ITの技術に関しては正直ちんぷんかんぷんだった。まず「サーバ」が何かわからなかった。「OSにパッチをあてて」と言われて、途方にくれた。業務の打ち合わせは、助詞しかわからなかった。「ここは、パソコン教室じゃないんだぞ」と怒られた*1
この真っ暗な状況から、「システムのイメージがわき、なんとか技術書やマニュアルが読めるようになる」ところまで到達するために、資格を活用した。というか、せざるを得なかった。
研修があるわけでもなく、誰かに教えてもらえるわけでもなく、そして仕事は仕事なので、基礎の基礎は、自分でなんとか壁を乗り越えるしかなかった。次の理由で、資格に食いついたのだ。

  • (右も左もわからなくても)ある程度、体系的に学習できる
  • 明確なマイルストーンになる(合格すれば達成となる)
  • 取得できると自信になる(初心者は、まず、認められたい)


実際には、次のサイクルをまわすことによって、2年くらいで、壁を越えることができた。

1. ひたすら調べる

上記の理由で資格に食いついたため、実績があって書籍が充実している資格を選んだ。その際に、Webや参考書などでひたすら資格の目的、試験の内容、取得の難易度などを調べ、一覧表を作成していた。資格を受けるのに迷いがある時は、何種類かの資格の参考書(対策本)を購入し、実際に学習をスタートしてみて、その上で優先度をつけていた。
このフェーズで、「絶対に取得する」意思を固めることが重要(そして、合格後の自分を妄想する)。

2. 決めると同時に申し込む

受験する資格を決めたら、即、申し込むようにした。受験にチケットが必要な場合は「受験しようかな?」くらいの段階で、予め購入しておくとよい。
ここでは、受験日の決定が最重要。近すぎると、勉強が間に合わず、受験日をずらすことになる。遠すぎると、モチベーションが維持できない。自分の場合は、だいたい、2週間から1ヶ月後を受験日にした(このあたりは、資格の難易度にもよるし、個人差もあるだろう)。

3. ひたすら勉強する

短期決戦、あきる前にうかる。これに尽きる。
そのかわり、猛烈に勉強する。例えば、出勤前2時間と退社後2時間。もちろん休日も。それでも、遊ぶ時間は確保できるものだ。

4. 合格する

うれしい。そして、快感。この快感は、また味わいたくなるに違いない。
より深く、次のサイクルに入っていく。
合格した日に、次の試験を決めにはいる。一番わくわくする時だと思う。


具体的な資格名は、別途書くかもしれない(もっとも、著名な資格試験は、そんなに多くないが)。まぁとにかく、「積極的に知識を詰め込むことで、仕事上の経験を、少しでも早く少しでも多く自分の血肉にしたい」のであれば、このような資格の活用もアリではないかと。

2010/08/21追記

IT初心者SEのためのベンダ資格活用術(2) - あしのあしあと」に、具体的な資格名を書いた。

*1:正確には、パソコン教室名で怒られた。。よい思い出。この先輩がいたから、今の自分がある。