ようやく出版されたようだ。

- 作者: 石綿勇,仲谷光弘,足羽崇,岩本元
- 出版社/メーカー: 同友館
- 発売日: 2010/03
- メディア: 単行本
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2009年度の秋期の問題と解説も入っている。
私は、2009年度の春と秋の、午後Iの解説を担当した。午後Iについては、2009年度の秋に次のような変化があった。
- これまで要素技術に関する出題(例えば、バッファオーバフロー、XSSやSQLインジェクション、電子メールプロトコル、IPSecと暗号技術など)が目立ったが、設計や運用に関する出題が増え、総合力(重要な概念や技術の理解と、国語力)が問われるようになった
- これまで対話形式だった問題文が、説明文の形式に変わった。本質的にはあまり変わっていない
このような傾向においては、次のような基本事項の理解が、ますます重要になる。特定のセキュリティ技術に詳しくても合格できなくなるし、ネットワークやシステム管理の基礎知識と国語力があれば合格できたりする。
午後問題を解く前に、これだけはおさえよう
CIA
- 機密性(Confidentiality)
- キーワード(脅威):不正アクセス全般、盗難、盗聴など
- キーワード(対策):アクセス制御(認証、認可)、暗号化など
- 完全性(Integrity)
- キーワード(脅威):不正アクセス全般、改ざんなど
- キーワード(対策):アクセス制御(認証、認可)、デジタル署名など
- 可用性(Availability)
対策の観点
ま、現実ではなく、あくまでも試験だ。
*1:抑止と予防を明確に区別せず、予防(抑止)、防止、検知、回復の4つの観点とする場合がある。また、予防と防止を明確に区別せず、抑止、予防(防止)、検知、回復の4つの観点とする場合もある